ただし、個々のベビーシッターの質には、当然ながらばらつきが見られることも。親との相性の問題もあります。

 

「ベビーシッターが考える最適な保育と、親側の思いがくいちがうケースや、ベビーシッターと親、子どもとの相性があわない合わないこともあり、さまざまなトラブルの可能性をはらんでいます。預ける前には必ずベビーシッター会社のコーディネーターや、シッター本人と面談し、信頼できるかどうか確認することが大切です」

 

突発的に子どもを預けなくてはいけないような状況になり、慌てて預け先を探すような状況下では、安心して子どもを預けられないと、猪熊さんは指摘します。

 

「ベビーシッター以外にも保育ママさんや一時保育、ファミリーサポートなど、さまざまな子育て支援サービスがあります。しかし、事前に登録が必要なところが多い上、預かる人が少なく、なかなか思うように預けられないこともあります。預けたい人はたくさんいるけれど、預かってくれる人や場所は足りていないのが実情です。共働き夫婦だけでなく、妻が専業主婦というご家庭でも、突発的な事情で子どもを預けざるを得なくなる可能性があります。安心して子どもを預けるためには、いざというときの預け先をあらかじめ複数考えて用意することと、そのために日ごろから情報収集を欠かさないこと。これが遠回りなように見えて、いちばんの近道なんです」

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【解説】All About 「子育て」ガイド 猪熊 弘子
ジャーナリスト。東京都市大学人間科学部客員准教授。保育・教育、子どもの問題、施策を主なテーマに、執筆・翻訳のほか、テレビ・ラジオのコメンテーターや講演も行なっている。4児の母。『死を招いた保育』(ひとなる書房)で日本保育学会 日私幼賞・保育学文献賞受賞。