今、小学生にもっとも人気なのが「妖怪ウォッチ」。3月14日に東京駅一番街にオープンした「妖怪ウォッチ発見!妖怪タウン」が営業2日目で営業休止に追い込まれた。理由は過剰人気によるものだ。オープン当日には1000人を超える小学生、保護者が列をなし、あたりは騒然となった。危険性を考えれば、この営業中止は当然のことだ。

 

最近のおもちゃ業界を見ると、品切れが多く見受けられる。日本企業と言えば、トヨタ自動車のジャストインタイム方式に代表されるように生産システムが優れ、POSシステムに代表されるようにタイムリーな需給予測に優れている。それにも関わらず、品切れを起こしているのはどうしてなのだろうか。

 

■品切れの裏にある「パレートの法則」と「人間心理」

まずキーになるのが、「パレートの法則」だ。「パレートの法則」と言うと聞き慣れない言葉かもしれないが、「80:20の法則」という言葉は聞いたことがある人も多いのではないだろうか。

 

一例を挙げれば、売上の80%は20%の顧客がもたらすというものがある。また、コンピュータのプログラミング処理にかかる時間の80%はコード部分全体の20%に当たるというものもある。さまざまな場面で登場する「80:20」という数字。これは、ヒット商品を作るためにも無視することが出来ない重要な数字なのだ。

 

それと「人間心理」。人間心理とは面白いものだ。購買行動において「限定」や「大人気による売り切れ」や「行列」など、入手が困難なものほど魅力的に思えてしまう。自分の興味があるものはもちろんのこと、興味がないものでも欲しくなってしまうという人は多い。経営者やマーケッターとしては、これらの要素をうまく活用しない手はないのだ。