時代にあった採用活動があると思います。さしずめ今なら理系の技術者ばかりがモテはやされているようですが、ならば専門分野がある大学の研究室を採用担当者が訪れて優秀な学生をヘッドハンティングすべき。新卒予定者だけでなく、大学院の研究員や、あるいは大学教授に破格のオファーで引っこ抜くぐらいの気位があってもいいのに。

 

兵隊の営業部員が欲しければ、大学の体育会に依頼して忠実に上司のいうことを聞くように育て上げられた、ちょっとやそっとじゃ健康を損ねない屈強かつシワが一本もないつるつる脳みその学生をチームことまとめてスカウトすればいい。

 

エントリーシートでベルトコンベア式に大量に採用したいという企業があっていいでしょ。砂漠で砂金採り、あるいは宝くじを買うような採用にも、アタリがないとはいいきれないのだから、ギャンブルとして採用活動を行う企業は効率はよくないけれど否定する必要はないと思うのです。エントリー料金や難しい小論文を添付させるなど、企業の特性を活かした採用活動と、それに見合った人材のマッチングができる環境はもっと自由に広がるべき。

 

そもそも正門からしか入らない、入ろうとしない「就活」なんて、マニュアル世代らしい悪習だと思うんです。本当にやりたい仕事があるなら、あらゆる手段をつくして入り込めばいいし、やりたくないけどとりあえず働いておこうかっていう人は所詮、大量採用のまな板経由ですよ。

 

お上が「入社試験受験料制度は、来年度から中止するように」なんて大きなお世話で、だったら就職活動に交通費を払って上京する学生に、政府が交通費補助制度とか用意したっていいのに、そういう利便はぜんぜん図る気がないじゃない。文句は言うくせに、一切金もアイディアも出さないやつって、どうよ。

 

もし自分がいま学生で、もう一度就職活動するなら、間違っても日本の企業は受けないでしょう。こんなに飽和した社会でさらに拡大推進を掲げて、経済活動は永遠に右上がりだと信じて疑わない政府が主導するような経済活動に加担する気はないので。