「見れる」「起きれる」といった「ら抜き言葉」や、ファミリーレストランなどででよく耳にする「よろしかったでしょうか」「~円からお預かりします」などのバイト言葉。つい先日、朝日新聞が見出しに「ら抜き言葉」を使用したことがわかり、ネットを中心に賛否を問う議論が沸騰。まったく気にしないという人もいれば、許しがたいという意見もありました。実際のところ、「ら抜き言葉」はどのような位置づけになっているのでしょうか。All About「ビジネス文書」ガイドの鈴木真理子さんに伺いました。

 

「この数年、『ら抜き言葉』は放任されていると感じます。例えば、TVを観ていると一般人はもちろん、有名人も『ら抜き言葉』を使っています。音声はそのまま流れ、テロップでは正しく<ら>を補足。その違いに気づく人はどれくらいいるのかなと思いながら見ています」

 

日常生活に溶け込みつつ一方で、何の気なしに使った「ら抜き言葉」や「バイト言葉」が原因で周囲からの評価を大きく損ねる可能性もあると、鈴木さんは指摘します。

 

「例えば、仕事でお客様の対応をまかされたとき、敬語を正しく使えないと相手を不快にさせてしまうかもしれません。いくら思いやりがあっても、相手に伝わるよう、表現できなければ、ないも同然。『感じが悪い』「マナーを知らない』と、クレームになる事例もあるほど。また、メールの場合、文字として残るため、相手はより一層、違和感を覚えることになりかねません」