2014年度の大学一般入試の志願者数で、近畿大学が首位に立ちました。近年志願者首位だった明治大学、早稲田大学を抜いたことに加え、東京以外の大学が首位に立ったのは初めてのことであり、2014年度入試の大きなトピックとなりました。

 

■高まる理系人気
近畿大が志願者首位に立った理由は、「世界で初めて卵からのクロマグロ養殖に成功し、テレビや新聞で取り上げられ、大学の知名度が上がった」とのこと。確かにマグロの養殖成功は偉業です。ただ、果たしてそれだけで志願者が急増するかとなると、疑問があるかもしれません。じつは近畿大志願者増の背景として、近年の理系人気が挙げられます。

 

文系学部の受験者が毎年約23万人前後で推移、ほぼ横ばい。これに対し、理系学部の受験者は2009年では約17万人だったのが、2014年度入試では20万人を超えました。この5年間で、約20%も増えているのです。

 

長引く不況で企業は採用を抑えてきましたが、技術的な知識を持つ理系出身の採用は文系出身者に比べて一定の採用があります。したがって、不況が続くと理系の人気が高まる傾向にあるのです。そうした理系人気を背景にクロマグロ養殖成功という画期的なニュースがあり、近畿大への志願者が一気に集まったのです。