JR九州以外で観光列車に熱心なのはJR東日本だ。とくに観光地が点在する東北の各線では、すでに多くの観光列車(リゾート列車)が走っているが、注目は4月に運転を開始する「SL銀河」だろう。

 

 

そもそもは、三陸の震災復興支援と地域活性化が目的で、JR東日本4台目となる蒸気機関車C58を復活し、岩手県の釜石線(花巻~釜石)で走らせることになった。沿線は宮沢賢治ゆかりの地ということもあって、列車名のようにテーマは「銀河鉄道の夜」。青系でまとめられた車体には、星座やゆかりの動植物がデザインされている。そして遊び心のある車内で注目したいのは、列車内初のプラネタリウムであろう。数人が座れる小部屋の天井一杯に夜空が映し出され、数分間のオリジナルストーリーが展開する。途中で本物のSLの汽笛が鳴り響き、効果満点。「SL銀河」の名前通りの楽しい旅となる。

 

一方、新潟県内では、地元の酒と食をテーマとした「越乃Shu*kura」という列車が5月にデビューする。まだサービスの詳細が分かっていないが、日本海岸の駅で夕方長時間停車して、酒を飲みながら夕景を楽しめそうだ。

 

食と言えば、列車がまるごとレストランという車両が最近のトレンドのひとつだ。南九州の肥薩おれんじ鉄道「おれんじ食堂」、JR東日本の八戸線「TOHOKU EMOTION」は昨年の登場以来大人気で予約を取るのが困難な状況が続いている。移りゆく車窓を眺めながらの食事、それも駅弁ではなく、雰囲気のよいテーブル席でのフルコースだから、乗って食したい人が引きも切らないのは納得だ。