先日、「行列のできるエヴァンゲリオンと塚田農場」てなエントリーをしてみました。その塚田農場、「ゲーミフィケーションを取り入れた飲食店」として飲食業界に名を馳せていらっしゃいます。

 

初来店時に「主任」の名刺がもらえ、来店を重ねると課長、部長、専務、社長、会長という風に昇進するシステムになっていたり、帰り際のほどよく酔った客に「携帯にシールを貼ってもらえませんか」と、ミニスカ浴衣の店員さんにオススメしていただけたりもします。

 

店員さんのユニフォームにどことなくコスプレ感があったり、客との距離感が近かったりもします。こすいたサービスには客側から見ると好き嫌いはあるかもしれませんが、スタッフさんの好感度がとても高うございます。だからこそ、断りきれずついシールを貼ってしまったりするわけですが、「すごいなあ」と感心するのは、スタッフの温度感がほぼ保たれていること。

【写真】7インチのタブレットに貼っても、存在感バッチリの「塚田農場」シール

 

通常、チェーンの飲食店だと「画一化された、型どおりの接客」になりがちです。会社としての芸風が「押しの強い接客」だと、僕などは「ええい。うっとおしい!」と殻に閉じこもりたくなるんですが、恐らくアルバイトであろうスタッフさんたちも含め、接客の押し引きのさじ加減が、「いい嬢」に当たった時のキャバクラや、素敵なママさんのいるスナックにも似た心地良さがあるような気がします。

 

「どういう教育をしたらこうなるんだろう」と同チェーンを展開するapカンパニーのリクルートページ(http://www.apcompany.jp/recruit/member/index.html )を見ていたところ、なんとなく社風が見えてきました。リクルートページということを割り引いても、社員は例外なく「ポジティブ感があり」「本気感が強く」「素材の情報や物語をしっかり知っている」。それこそ飲食業は「ブラック」扱いされる企業が多いにも関わらず、タスクの多さをポジ転換できるマインドの社員が多いようです。

 

実際、「教育」にも力を入れているようで、若手役員からは「日本は、家庭も、学校も、企業も、どこか教育の責任を押しつけあっている。そうではなくて、我々APカンパニーがそこを請け負っていこうじゃないか」というメッセージがあります。さらに女性社員主導で「と殺の様子を50分間のビデオにまとめ」た「命の授業」という社内講習会が行われているそうですし、同ページには「接客」についてのスタンスを述べる社員も多く、社内における「教育」への意識はかなり高いよう。

 

そういえば、日経さんに「叱る指導もう限界? 社員育てる「褒め合いゲーム」」なんて記事がありました。
http://www.nikkei.com/article/DGXBZO49201660V01C12A2HR0A00/
「若手は褒めて伸ばせ」と言われて久しいですが、社風は掛け声通りにはなかなか変わらないようです。ならば褒めずにはいられない仕組みを作ればいい、ということで、SNS(交流サイト)などを活用し、時に取引先も巻き込む「褒め合いゲーム」を導入する企業が相次いでいる」

 

だそうで。上記「褒め合いゲーム」の導入事例として取り上げられていた例には、LINEの「スタンプ」にも似たコミュニケーション手法もありました。そういえば以前、「モテ」や「異性との交際」にあたり、「LINEのスタンプの使い方がうまい」が理由になりうるという話を聞いて、当時は腰を抜かしそうになりましたが、考えてみればスタンプも円滑なコミュニケーションをはかる手法のひとつ。

 

強固な理念にもとづいた社内の意識共有ができれば最高でしょうが、コミュニケーションを円滑に進めるために新しいツールを導入するのも選択肢のひとつと言えそうです。