日本は島国ということもあって、「察する」「ニュアンスをくみ取る」という文化が発達してきました。しかし、ビジネスシーンにこうした曖昧さを持ち込むと、誤解を生じさせる原因に。

 

「私自身も企業研修やコンサルティングを通じて実際に体験していますが、抽象的な指示を具体的にしただけで効果が出たという企業も少なくありません。ゆとり世代は自発的なことは苦手でも、バックグラウンドの説明や具体的なマニュアルがあれば、真面目にやってくれる傾向があります。『仕事は背中を見て覚えろ』を『仕事のしかたをメモして、再現できるようにして』と具体的に言い換えるといった工夫が成果につながりやすいのです」

 

自分と違う世代とのコミュニケーションが苦手な人も、トレーニングを積めば、言いたいことをうまく伝えられるようになるそう。

 

「おすすめのトレーニングは『道順を説明する』という方法です。最寄り駅から自宅までの道順を口頭で説明し、相手に地図を書いてもらいます。<伝える>と<伝わる>の違いを体感できます」

 

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【解説】All About「話し方・伝え方」ガイド 藤田 尚弓
企業と顧客のコミュニケーション媒体を制作する株式会社アップウェブを経営。言語・視覚の両面から「伝わる」ホームページやパンフレットなどの制作を通し、日々コミュニケーションについて考察している。著者に「悪女の仕事術」「NOと言えないあなたの気くばり交渉術」「悪女の恋愛メソッド」がある。企業や大学などで多くの講演・研修を行う。コメンテーターとしてバラエティ番組などにも多数出演。