■希薄化するテレビの存在意義
2月8日からの2週間あまりで、テレビはその報道的価値を大きく低下させた。それだけでなく広告的価値も大きく低下させた。広告的価値で言えば、視聴率が何パーセントとか、ソーシャルメディアでの拡散数が何百万という数字が取り沙汰されるが、一番重要なのは情報の質だ。

 

大雪による被害が明らかになるにつれ、人々の中にはテレビでオンエアされている内容で良いのかという猜疑心を持つ人も増えて来た。そのような気持ちの中で見ている五輪やCMと、大雪の中で素晴らしい対応をしている企業の情報では、どちらが心を動かすものだろうか。考えるまでもなく後者だ。

 

その意味で、この2週間によって、テレビ局はその存在意義を大きく低下させてしまった。もちろん、だからと言って視聴率が急落するわけではない。ただモノ言わぬ日本人の心の中に、テレビ局に対する失望感がジワジワと広がったのは確かだ。