THE MANZAI 2012」を見た。

全体的に、去年以上に面白かった。特に、最終決戦に残った3組、ハマカーン、千鳥、アルコ&ピースは、どれも強烈に面白いのと同時に、手法・スタイルが新しくて感動。

 

ハマカーンについて

とにかく今年は、ハマカーンの進化が凄まじかった。

去年までのハマカーンは、神田がごく無難なネタフリをして、それに対して浜谷が奇怪な論理を展開する、というスタイルだった。

 

「ラーメンって凄い美味しいなーっと思うんですけどね」

というネタフリから、ラーメンの主役は麺かスープかで言い争いとなり、

「お前、麺の気持ち考えたことあんのか!」

と無茶なことを言い出す、という具合である。

 

浜谷のキレっぷりと、デタラメな論理、「下衆の極み」といったワードセンスで笑わせる漫才だった。しかしこのスタイルは、神田の存在意義があまりないのが欠点だ。

 

今回、彼らはこの欠点を払拭するために、大きな離れ業をやってのけた。

「こうやって漫才やってコンビ組んでますと、相方に対して不満っていうのが出てきますね」

というネタフリから、神田が待ち合わせに遅刻するという話になり、

神田:そのくらいの遅刻でガタガタ言ってたら、女子から好かれないでしょ。

浜谷:まあまあ女子はね。

神田:女子は家出るまで時間かかるから。

浜谷:お前女子じゃないだろ!

という流れ。去年と比べると、ボケとツッコミが入れ替わっているのがわかる。

神田のボケは、あまりブッ飛んでいない。ただひたすら「女子っぽい」のだ。

主な笑わせどころは浜谷のリアクションである。

浜谷のキレ方は次第にエスカレートし、金を請求したり、車道に突き飛ばして殺そうとしたりする。そのたびに我に返って反省するバカバカしさ。

見事な進化でした。

 

漫才上のキャラと実際の人間性に、さほど差異がないように見えるところもポイント。

ブラマヨと同じで、こういうコンビはテレビで使われやすい。今後売れっ子になっていってほしいと思う。