「アキュム」は宇都宮から烏山までの区間を往復する。宇都宮から宝積寺までは東北本線を走行。この区間は架線の張られた電化区間なので、普通の電車と何ら変わることなくパンタグラフを上げて架線から電気の供給を受けつつ走る。この間に蓄電池への充電も行う。宝積寺からは、いよいよ非電化の烏山線へ乗り入れる。「アキュム」はパンタグラフを下ろし、蓄電池の電力を使って進むのだ。

 

動力が電気であるから、ディーゼルカーのように排気ガスをまき散らすこともなく、ディーゼルエンジンの振動もなく、きわめて環境に優しい乗り物となる。終点の烏山駅には、新たに何メートルかの架線を張った「電化区間」が新設された。到着すると「アキュム」はパンタグラフを上げて充電。帰路に備える。

 

とは言え、蓄電池駆動電車は、まだまだ発展途上だ。烏山線がアキュム走行路線に選ばれたのは、「蓄電池の持ち」の許容範囲に見合う走行区間であり、一部で電化区間を走行するため充電もしやすいこと、電化区間から非電化区間への直通をアピールできることなどメリットが多いからであろう。

 

もっとも、3月のダイヤ改正で走りだすアキュムは、まだ1編成しかないので、烏山線の全列車を置き換えるまでには至らない。ディーゼルカーもしばらくは残る見込みである。

(※下の写真は非電化の烏山線を走るディーゼルカー)