鉄道=電車と思っている人には、何のことか分からないだろうから、一応基本的なことから話をはじめよう。

 

今の鉄道には電化区間と非電化区間がある。電化区間は線路の上に架線が張られていて電車や電気機関車が牽引する列車が走る。非電化区間は、線路の上に架線が張られていないのですっきりしているが、電気が流れている架線がないので電車が走ることはできない。走ることができるのは、軽油を燃料として動くディーゼル車や蒸気機関車牽引の列車である。

 

人気を博した朝ドラ「あまちゃん」の中で、主人公アキのパパが「電車」と言ったことに対して、北鉄(三陸鉄道がモデル)の駅長大吉さんが「電車じゃねえ、ディーゼルなのよ。言ってみれば線路を走るバスなのよ」と答えたシーンがあったけれど、お金のないローカル線では、多大な経費のかかる電車を走らせることはできないのだ。

 

ところが、こんな鉄道界の「常識」を覆そうとする画期的な車両が誕生した。それが、このほどお目見えし、2014年3月のダイヤ改正からJR烏山(からすやま)線(栃木県)で運転を開始することになっている蓄電池駆動電車「アキュム(ACCUM)」である。