「差別をしてはいけない」というのは、当たり前すぎるぐらい当たり前の話です。しかし、いつの間にか私が大好きな日本は、差別意識を平気で丸出しにする人がたくさんいるみっともない国になってしまいました。きっと差別意識自体は、どんな時代も人間の心の中に根深く棲みついているんでしょうけど、それは「隠さなきゃいけないもの」「持ってしまったことを恥ずかしく思わないといけないもの」だったはず。ところが、近ごろはどこかで何かのタガが外れてしまったように見えます。

 

ちょっと話はそれますが、先日、政府が「外国人労働者の国内への受け入れを大幅に規制緩和する方針を固めた」という報道がありました。東京五輪に向けた人手不足を埋めるために、現在は認められていない単純労働者の入国も、条件付きで可能になるそうです。

 

いろいろ難しい問題はあるだろうし反対の理由も探せば見つかるでしょうけど、ま、どんどん来てもらえばいいんじゃないでしょうか。外国からわざわざ日本に働きに来たいと、たくさんの人に言ってもらえるうちが花です。こっちは制度を決めるお役人じゃないんですから、ややこしい問題ほどシンプルに考えて大らかに受け止めるのが大人の美学です。

 

ただ、外国から働きに来てくれる人を「安上がりの労働力」としか考えていないなら、それは失礼な話だし、結局は「働きたいけど仕事がない日本人」にしわ寄せがいくことになりかねません。労働に見合った賃金をちゃんと払うのが、日本が誇る「おもてなし」の心であり、長い目で見て日本が世界と仲良くしていくための必須条件かと存じます。