12月15日土曜日配信の産經新聞に「手術患者体内にガーゼ置き忘れ」という記事がありました。

その患者さんは再手術を受けてガーゼは取り出され、命に別状は無いそうです。

手術でガーゼを置き忘れるってニュースはたま〜に聞きますが、こんなことはしょっちゅう起きる事なのでしょうか?そうだとしたら安心して手術が受けられませんよね(汗)??

 

今回の事故は本当に残念ですが、普通は大丈夫なんです・・・外科の先生や手術室の看護師さんを中心に、ガーゼの枚数や器具の個数に超〜気をつけているからです!!

今日は普段手術室のスタッフが、どのようにしてこういった事故が起きないようにしているかを、少しご紹介します。

 

今回の事故が起きた病院も再発防止策としてコメントしているように、ガーゼや器具を体内に置き忘れないための確認方法が、「カウント」です。

ガーゼにしても、針にしても、手術器具にしても、術前術後で数をカウントして、数が合うまで探すのです。これがちゃんと機能していれば、理屈的には体内遺残が起きる事はないはずなんです・・・(汗)

 

ボクは関東地方の数施設の手術室しか経験が無いので、他の施設ではわかりませんが、ほんの一例をご紹介します。
手術前に機械出しの看護師さん(外科の先生と同じく手を洗って、清潔手袋をしている看護師さん)は、用意した器具の種類や本数、ガーゼの枚数などを外回りの看護婦さん(手術道具を出す補助をしたり、使い終わったガーゼを数えたりする看護師さん)に報告します。

 

実際は手術が始まった序盤で報告している事が多いので、外科の先生に器具を渡したり、手を動かしながらやっています。ボクは麻酔をしながら、「いろんな事をいっぺんにやっててすごいな〜」と思ってみています。(笑)

また、手術の最中に外科の先生がガーゼを体内に入れたときは・・・

 

外科医「ガーゼ2枚お腹の中に入ってるよ〜。」

機械だし看護師「は〜い。ガーゼ2枚腹腔内にはいってま〜す」

外回り看護師「ガーゼ2枚腹腔内。は〜い。」→たぶんメモしてる

麻酔科医「・・・」→別にこれには参加しません(笑)

 

なんて確認しながらだし、手術も終盤になって、閉創(へいそう→傷を縫う事)が終わる前に2回とか、ガーゼや器具の個数の確認をしています。たまに数が合わない事もあるんですが、たいてい・・・

 

(1)死角に落ちていて見逃していた(2)ゴミ箱に混入していた(3)手術で摘出した標本(臓器)と一緒にあった

などの理由ですぐに見つかります。見つからないと・・・大変です。

 

もちろん手術は終わらせられないし、人手を呼んで手術室のそとでゴミ箱をひっくり返したり、みんなで床を丁寧にみて探します。このときはボクも参加して一生懸命探しますよ!!・・・麻酔中なので自分の足元くらいですが(汗)

 

それでも見つからないときは、術野のレントゲン写真を撮ります!!
器具は「金属」類なのでしっかりうつりますし、手術中に使うガーゼにはレントゲンにうつる材質が一部に入っているので、わかるんです!!くぅ〜!

 

っということで、ちゃんとカウントをしているほとんどの病院では、普通は手術室のスタッフが超〜!!気を付けているので安心して手術を受けてくださいね!