格安ツアーってのが大事故を次々と繰り返したのは記憶に新しいところです。とんでもない話ではあるのですが・・何だか少し可愛そうな気もしてきます。

 

みんな何とか仕事をして必死に生きていこうとしていただけなのに・・そんな風にしないときっと食べていけなかったんでしょうに。

 

ただ、こんなことは絶対に二度と繰り返してはいけません。いくらデフレだからって必死だからって安全を命を犠牲にしていいなんてわけがない。そんなことは当たり前なことなはずです。

 

なので、何だかまた法律が変わったのだそうです。

またか・・と、思うのは私だけなのでしょうか?またまた後出しジャンケンです。

わかってたんならとっととやっときゃいいのに・・

 

そして・・これって結局、様々な分野で同じことが起きていることの中の一つでしかないのではないでしょうか?

この歯止めのきかない不景気の中で間違いなく世の中はデフレの嵐です。衣服も家電もみんな数年前から比べると信じられないような安価で売られています。

 

そう、家もです。

昨今の住宅はもう20年どころか30年40年前と価格は同じになってきました。40坪の住宅が800万とか900万とか、60坪の家が1500万とか・・まるで競うかのように安い家が出てきています。

 

むしろ2000万とか2500万の住宅なんてぼったくり住宅なんて言われる始末・・あなたの家は高すぎるとかあなたは騙されているとか、そんな本が飛ぶように売れているのだそうです。

 

でも・・格安ツアーが安全を犠牲にして成り立っていたのだとすれば・・住宅だって同じです。どんな物にも最低価格という物はあるはずです。特に住宅のような、そこに一から作っていく物には必ず原価という物があります。

木・コンクリート・金物・釘・瓦・ビニールクロス・便器・システムキッチン・etc・・

 

全部足した金額に大工さんなどの人件費や機械使用料や運搬料金や税金を足す。それが最低原価です。それが何十坪の家一軒が数百万で出来る?絶対に無理です。

 

何のことはない・・さも他の高い住宅は悪い家みたいに言ってますが?さも自分だけは特別な工法とか特別な自社材料みたいに言っていますが?それだけではとても足りない。原価が安くなければ・・つまり、何かを犠牲にしているのです。

 

「たたく」って言葉をご存じでしょうか?買いたたくという意味なんですが、建築で使われる業界用語で業者に安くしろと値切ることを言います。これが尋常でなくなっています。

 

業者はどんな値段でも、たとえ原価割れを起こしていてもそれを受けなければ次の仕事がありません。そして、その業者が生きるためにさらにその下の孫請け業者をたたきます。次から次へとその連鎖・・結果、どこかが飛ぶことになる。

 

そうやってデフレが広がり格安物件が出来上がります。人件費がないかもしれない、木材が金物が異常に少ないかもしれない、断熱材が異様に薄いかもしれない、キッチンがベニヤ製かもしれない、業者には材料費だけでお金なんて払ってないかもしれないんのです。

 

ただ・・服飾や家電品や車などと建築は違うのです。それは住宅は今からそこに造る・・TVは工場で作ってからお店で売りますので高かろうが安かろうが物は同じです。

 

が・・住宅は売ってからそこに作ります。

家全体を売る会社はいいかもしれない、けれども実際に作るのは各業者で、材料を持ってくるのは材料屋さんです。お金が安ければ手が抜かれる、あるいは仕事が多すぎて間違える、寝てる暇がなくて手順を抜かす・・

そういう意味では格安バスツアーと非常に似ています。

 

それがあの格安ツアーのバス運転手さんでなく大工さんであれば・・

格安ツアーのバス会社でなく材木のプレカット屋であれば・・

格安ツアーの旅行代理店でなく工務店であれば・・

その家は欠陥になります。

 

うまくいくかは運まかせ!当たるも八卦当たらぬも八卦!リスクが発生するのです。

 

こんな世の中です。

そうもいっていはいられないのは当然で、作る方だって必死です。

 

でも、安いんだからしょうがないの中に安全だけはあってはいけないと思うのです?

どこもかしこもみんなそんなことになっていませんかねぇ?