過去のやんちゃ自慢に不健康自慢、忙しい自慢に無頼自慢。雑誌やテレビがせっせと「こんな自慢話は嫌われる!」「おっさんだと思われてモテなくなる!」と騒いでも、当のおじさんたちはさほど気にする風でもなく、今日も元気におじさんたちは自慢活動にいそしんでいます。

 

おじさんたちはなぜ自慢するのでしょうか。妻にないがしろにされているらしいおじさんほど、若い子をつかまえて、喜々として自慢してるなあとか、男としての賞味期限が切れつつある人ほど、性的なニュアンスをからめた自慢をしたがるとか、器の小さい人ほど、器のデカさを感じさせるためのエピソードを必死に披露するとか、一定の傾向はありそうです。

 

が、おじさんが自慢する理由を掘り下げても、じつはあまり意味はありません。もちろん、「よっぽど妻に相手にされないんだろうな。お気の毒に」と、気の毒がったり、同情すれば多少の憂さ晴らしになるかもしれません。

 

でも、それもそう長くは続きません。「それはそれとして、どうして、こんなつまらない話を延々聞かされなくてはいけないのか……」と疑問を抱いてしまったら最後、結局、「あのおっさんの自慢話、ありえないんだけど!」などと、怒りに打ち震えることになりかねません。

 

おじさんには何かしらの自慢機能が備わっていて、ふとした瞬間に動き出す。どこにオン・オフのスイッチがあるのかはどうやら本人もご存じない、ぐらいに思っておいた方が心の安寧が得られることでしょう。