かねてから、職場内でペットを飼育する企業は珍しくありませんでしたが、最近では動物をスタッフとして「採用」する企業まで出てきました。

 

たとえば栃木県那須町のリゾートホテルでは、アルパカなどの動物たちを「接客係」として採用したり、大手IT企業ではヤギや犬を「正社員」として採用。動物たちとふれあう機会をつくり、お客様やスタッフの心を元気にしようというねらいのようです。

 

動物とふれあうことで、心の健康を回復させる手法を「アニマルセラピー」と言います。会社やサービス施設で動物を「採用」するのも、この効果を見込んでのことでしょう。動物とのふれあいを通じて場の空気が和やかになり、話題も広がっていくはずです。ふれあいがなくても、もしかしたら会社で苦手に思っていた人の新たな一面が見られるなんてこともあるかもしれません。ぜひ、「採用」後の具体的な変化を公表していただきたいですね。

 

そんなアニマルセラピーは、もっと身近な場所でも実施されています。

 

実は「自宅でペットを飼う」、それ自体が広義のアニマルセラピーと言えます。玄関を開ければ、愛犬や愛猫がしっぽを振って出迎えてくれ、抱きあげればすり寄ってくる。こうしたペットとのふれあいによって、疲れが癒され、元気をもらっている人は多いでしょう。

 

一方で、動物とのスキンシップに満たされることで、人間とのそれに重きを置かなくなってしまう例も少なくありません。