先日「富久娘酒造の偽装事件、混ぜた?添加した? どっちがホント?」の記事では、純米酒に醸造アルコールを「添加する」ことと、「混ぜる」することについての違いについてまとめました。結論としては、日本酒として売るのであれば、「添加」はOKで、「混ぜる」はNGとなります。

 

そこで富久娘酒造は、実際のところどうだったのか、醸造アルコールをいつの段階に加えたのか、富久娘酒造の親会社であるオエノングループのお客様センターに、問い合わせのメールを出してみました。そして、返事がきました。引用いたします。

 

この度の違反につきましては、特定名称酒の原料に規格外米を使用した他、
純米酒用のもろみ液に醸造アルコールを添加したというものです。

そのため、出来上がったお酒は清酒に間違いございませんが、純米酒等
特定名称酒を名乗ることのできない清酒となったにもかかわらず、
純米酒等と表示したことにございます。

上槽(もろみ液をろ過すること)し、出来上がった清酒(純米酒)に
アルコールを添加したものではございません。

 

というわけで、できあがったお酒にアルコールを添加したというわけではありませんでした。おおむね「富久娘酒造の偽装事件、混ぜた?添加した? どっちがホント?」で説明した通りのことになります。

 

さて、さらにまた今週同様のニュースが飛び込んで参りました。山形新聞が報じた「酒田の「菊勇」が12銘柄1万3000本を自主回収 規格外米を使用」という記事です。酒田市の菊勇酒造が規格外米を使っていたということです。こちらは純米に醸造アルコールを入れていたというわけではないみたいです。

 

もう何というか、この機会に全部膿を出し切って欲しいですね……

 

いったい何故こういうような不祥事が出てくるのか。これは、日本酒の需要が急速に高まったということがあると思います。日本酒の人気が高まりすぎてしまったために、供給が追いつかなくなって、普段とは違ったことをしてしまったというパターンですね。