ある心理的研究によると、25年以上の結婚歴をもつ人々を対象とした調査の結果、彼らに共通する要素は、夫婦の間に問題がないことではなく、むしろさまざまな葛藤、あるいは不一致に遭遇しながらも、夫婦がジレンマを乗り越える希望を失わず、ある種の楽観主義を持ち続けていたことであった。

 

産後クライシスを悪いこととして捉えるのではなくて、夫婦が成長する機会だと思って、前向きに捉えることが大事なのだ。

 

もし、今ことさら産後クライシスが脅威となっているのであれば、それは夫の無神経とか、妊娠・出産に対する世間の無理解とかいうミクロなことが理由ではなく、夫婦関係以前の基本的な人間関係の構築方法において、十分な免疫がつくられていないまま夫婦になる人が増えており、ただの風邪である産後クライシスに耐えられない夫婦が増えているというマクロな問題を指摘するほうが理にかなっているように思う。

 

産後クライシスというネーミングや着眼はいい。
育児関連の書籍がこれだけ売れることは珍しい。
せっかくこれだけ話題になるのだったら、産後クライシスのネガティブな側面だけではなく、もっとポジティブな意味合いがあることを、もう少し丁寧に見てほしかった。

 

少なくとも、このコラムを読んでくれた皆さんには、産後クライシスを恐れるのではなく、成長するための試練として、前向きにとらえてほしい。

 

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