純米酒も吟醸酒も、特定名称酒と呼ばれるお酒の分類に入ります。通常の造り方よりも、手間暇かけて作っているお酒を、普通のお酒と区別するために特別な名称をつけた、というわけです。なので、日本酒は大きく分けると「特定名称酒」と「普通酒」とに分類することができます。特定名称酒は日本酒全体の割合で言うと3割、残りの7割が普通酒になります。全体のわずか30%だけしか作られていない、特別なお酒というわけです。

 

特定名称酒は全部で8種類。本醸造酒、純米酒、特別本醸造酒、特別純米酒、吟醸酒、純米吟醸酒、大吟醸酒、純米大吟醸酒になります。この辺の説明はどうしても長くなってしまいますので、お時間のある方はこちらの記事を参照してみてください。もちろん読まなくてもわかるよう解説をしていきます。

 

 さて、特定名称酒は基本的に名乗るためには厳しい制限が課せられています。ひとつは、醸造アルコール関連です。「純米」と名称がついているもの、これには醸造アルコールを添加することは許されていません。また、ついていない「本醸造」「特別本醸造」「吟醸」「大吟醸」にも、醸造アルコールを添加する上限が決まっています。こういった厳しい制限があるからこその特別なお酒であり、消費者は安心して飲むことができるというわけです。

 

酒税法により定められている「醸造アルコールについては、アルコール分95パーセント換算で、白米重量の10パーセントを超えないものに限る。」というルールがあります。まあちょっとわかりづらいんですが、日本酒を造るときに使った米の重さの10%以下という、結構少ない量になります。たくさん添加していたら特定名称酒を名乗れないのですね。