被災地のある人がしばしば呟いていらっしゃる。

街作りを進めるため、都会から多くの人が来て、あれをこうしよう、これをこうしよう、喧々諤々、意見が交わされる。

街の人たちも参加して、どういう街を目指すべきかが議論される。

 

しかし、その場にいる、地元の、つまり、そこで生まれ、そこで育ち、これからもそこで暮らして、そこで死んでいく人達の割合は全体の2割か、3割ほど。

人口が減ってしまったし、かつても減少していた、そして今も減少している街である、活発な議論をしようにもそれだけの人しか集まらないのは仕方のない話かもしれない。

また、全員集めたところで、街づくりに必要な知識のない人々なぞに意味はないと、都会の、ある一部の偉い人達は思っているかもしれない。

 

だが、街づくりは会議が終わったら都会に帰ってしまい、その街がどうなろうか、もし、不幸なことになっても痛くも痒くもない人達のものではない。

ずっとその街で暮らす、そこを故郷を思う人たちのもののはずだ。