では「高校生や大学生のうちに、アルバイトなどで経験できる仕事は?」と考えると、その職種の多くはコンビニ、ファミレス、ファストフード、居酒屋などのサービス業での接客です。ちなみに、前述の「接する社会人」で挙げた“買い物や飲食店で接するお店の人やアルバイト先の人”も、やっぱりサービス業で接客に関わる人たちです。

 

もちろんそうではない仕事はたくさんあると思いますが、ちょっと前にはよく聞いた面白いバイトや不思議なバイト、「そんな仕事あるの!?」「そんなところで雇うの?」なんていう話はほとんど聞かなくなりました。やはり自分なりに経験できることだけでは、偏りがちになっているのは確かだと思います。

 

さらに、アルバイトをやるかどうかは自分の意志ですから、当然やらない人もいます。そうなればさらに“働くイメージ”をつかむ機会は少ないでしょう。

 

結局このあたり、今までは個人の意識と市場原理に任されてきましたが、そこには徐々に偏りが生じてきています。社会全体として「働くことを幅広く知る機会」が減ってきているのではないかと思います。

 

こんな状況を補う取り組みとして、学生のうちから「働くことについて学ぶ」ということが行われるのは良いことだと思います。高校生の頃からということであれば、目先の就職に左右されておかしな就活テクニックに走るようなこともなく、“働くイメージを持つ”ということに純粋に取り組めそうな感じもします。

 

あくまで“働くイメージ”を持つ上での糧となり、自分の将来を考える上で、実りある取り組みになっていくと良いと思います。