【勝手にお悩み相談】
(相談)30歳のOLです。学生時代からの友達が、長く付き合った彼氏と結婚することになりました。それはとってもおめでたいのですが、いわゆる「授かり婚」で、なかなか結婚を決断しない彼氏に業を煮やした友達が、妊娠を画策したようです。最近は会うたびに「どうやって彼を納得させたか」「結婚を決める上で『授かり婚』がいかに理にかなっているか」を自慢げに語り始めて、イラッとする気持ちを抑えることができません。挙句の果てに「○○ちゃんも、この作戦を使えば結婚できるよ」とまで……。「授かり婚」はべつにいいと思うんですけど、もっと恥ずかしそうに語ってほしいと思うのは、私の考えが古いのでしょうか?――愛知県・30歳・会社員(仮)

 

(回答)結婚と妊娠の順番が逆になるケースは、今やぜんぜん珍しくありません。そのこと自体を批判するつもりはありませんが、かつては「できちゃった結婚(デキ婚)」という恥じらいを含んだ呼び方だったのに、いつのまにか「授かり婚」という耳触りのいい呼び方が主流になりました。

 

ご存じのとおり、わざわざ耳触りのいい呼び方が生まれるのは、当事者や関係者があまり直視したくない覆い隠したいものがあるからです。「消費者金融」しかり「シニア世代」しかり「ポジティブ・シンキング」しかり。「デキ婚」を「授かり婚」と呼び変えることで、何を隠そうとしているのでしょうか。何にせよ、周囲が気をつかってそう呼んであげるのはいいとして、当人たちが使うのはいかがなものかと思います。

 

そして、その友達のように「自分がいかに正しいか」を全力で強調したがるのは、後ろめたさや不安が山ほどある証拠です。本当に友達に恵まれている人が、フェイスブックに大勢で撮った写真をアップして友達の多さを強調したり「最高の仲間たちです!」なんて書いたりはしないように、自分の結婚のやり方に自信を持っている人は、懸命に“正当性”を強調したりはしません。

 

あなたの感じているイラ立ちは、至極まっとうです。安心して、胸を張ってイラッとしましょう。ただ、言い訳臭い自己主張を憎んで、人を憎まず。それはさておき、結婚や出産は思いっきり祝福してあげるのが大人の切り替えです。