公益財団法人の日本生産性本部が、国内238社の管理者と一般社員を対象にした調査「職場のコミュニケーションに関する意識調査」を報道機関各位と銘打ち、公開した。

 

“上司に叱られると「やる気を失う」一般社員は、56.8%!”と、感嘆符付きで報告されているが、一般社会人の視点からは、何の意外性も新鮮味もない内容である。

 

これらの結果はネット上にも公表されている。要約すると、

 

1. 課長・一般社員とも業務上のコミュニケーションはとれていると感じている
2. 部下の能力発揮と上司のサポートにチグハグ感がある
3. 一般社員が、組織への貢献感や「いきいき」を感じられない傾向にある

 

であるが、そもそもこれが“生産性の向上をめざす”専門家集団の提言と言えるか、私にはやや疑問である。

 

私は30年目の産科医として、毎年、新卒の看護師、助産師や研修医の指導にあたっている。医療・福祉は、日本のこれからの成長分野として期待される一方、日本経済の浮沈を左右する課題でもある。

 

家庭で子供を育てる、義務教育、専門教育の場合には、体系的な知識・経験を伝授することが、まずは基本である。その際、褒めたり、叱ったりも必要であろう。