家族ら招く企業の「ファミリーデー」 士気高め働きやすい職場へ

 

ファミリーデイの増加、もちろん私は歓迎する立場です。実際、古くから社員旅行や社員運動会のように、社員同士の交流、そして社員の家族を巻き込んだ社員行事はありました。会社が社員を大切にする証として、特に地方などでは地域密着をアピールしたい企業の思惑もあったりして、こうした行事は盛んだったわけです。

 

ただ、景気も悪くなる中で、企業はそうした行事に使っていたお金を節約するようになりました。さらに、多くの企業では社員の中途入社や退職が増え、リストラを行う会社も少なくないことから、社員をまるで家族のようにみなして行われてきた従来の社内行事は、急激に数を減らしていきました。

 

ではなぜ今、ファミリーデイが増えているのでしょうか。

 

その最大の理由は、ファミリーデイという響きが、これまでの社員運動会や社員旅行とは、かなり異なる響きを持つからです。つまり、社員にとって参加しやすい雰囲気があると言えるでしょう。

 

例えば、社員運動会や社員旅行に社員が参加しないということは、従来は考えにくかったものです。若手はそうした行事の準備に広く駆り出されたものでしたし、そうした行事の場で、家族ぐるみで上司のご機嫌を取るような場面も見受けられました。参加しないということは、会社への忠誠心を疑われかねないことでもあったわけです。