東京での五輪開催決定おめでとうございます。お祝いムードの中、IOCに向けたプレゼンが話題になっています。総力をあげて組み立てられたであろうプレゼンについて、話し方・伝え方の視点から振り返ってみたいと思います。

 

プレゼンはイスタンブール、東京、マドリードの順で行われました。順番が印象に与える影響というのを考えると、初頭効果のある最初かクライマックス効果のある最後がベター。何カ国もある中での中盤ではないにせよ、二番目というのは多少不利な面もあったと思います。

 

プレゼンの構成は良かったと思います。個人的にはツッコミたくなるところもありましたが、「論理」と「感情」の両輪で人を動かすという設計が非常にうまくできたプレゼンだと思いました。

 

わかりやすくするために、日本を選んでもらうことを、恋愛に例えて解説しましょう。今回日本は、安全であること、クリーンであること、スポンサーがついており準備にも問題ないことなど、メリットやアドバンテージをわかりやすく提示しました。

 

恋愛でいうなら、悪い人ではないこと、清潔であること、お金があるし受け入れ準備はバッチリだということを、照れずにわかりやすく伝える感じです。

 

「いや、打算で選ぶわけじゃ……」とならないよう、感情に訴えかけることも忘れません。ベタなイメージ映像や、思わず涙が出そうになってしまった「想い」を込めたプレゼンは、夜景のキレイな場所で愛を力説するかのようです。

 

「条件は大事だけど、やっぱり気持ちだよね」と言いたいのが人情。条件だけで選んでないですよというアピールのためにも、想いの部分はわかりやすく伝える必要があるのです。一部では「ベタな演出」との批判もあるようですが、ジェネレーションや国の違いがある相手に想いを伝える場合、暑苦しいくらいわかりやすくするのは基本です。

 

人は論理で納得し、感情で動く生き物。どんな素晴らしいプレゼンもこの両輪がなければ上手く作用しません。

 

好き嫌いはあるかも知れませんが、伝え方(デリバリー)の部分で光っていたのは、滝川クリステルさんのプレゼンでしょう。