「何度もやめるといって騒ぎを起こして来た人間なので、どうせまただろうと思われていますが、今回は本気です」

 

劇場長編アニメ制作から引退する会見をした宮崎駿監督。
会見中、「こんなイベントをやる気はさらさらなかったんです」と宮崎駿監督は言っていたが、鈴木敏夫プロデューサーによると引退を世間に公表したいと言いだしたのは宮崎駿監督だ。

 

『風立ちぬ』は前作から5年かかった。
次の作品は、おそらくもっと時間がかかるだろう。
あと3ヶ月で73歳だから、完成するときには80歳だ。
監督本人が記者会見中にそう話した。
体力的にキツイということもあるだろう。
だが、それよりもジブリに対するリスクがあるのだろう。
制作にかかるお金は何十億円。
しかも、制作体制はワンマンだ。
もし、宮崎駿が倒れたら制作は進まなくなる。
そうなるとスタジオジブリは無残なことになる。
冷静に考えれば、次回作は作らないほうがいい。
でも、宮崎駿監督は、自分を抑えられない。作りたくなってしまう。
何度も「これが最後だ」と言いながら、また次の作品を作ってきた。
だが、次を作れば、スタジオジブリにとって大きなリスクになる。
特攻になってしまう。
(周囲の期待などもふくめた)長編映画制作欲を抑えなくてはならない。
そのための記者会見だったのではないか。