家事代行サービスの業界が活気づいている。忙しい現代人が、より多くの余暇を確保するために、家事を外注するようになった。言わば、お手伝いさんに頼むようなもの。そんなことは金持ちの世界の話であって、我々庶民にはまったく関係のない話だと思っていたが、そうでもないようだ。近頃のちょっと小金持ち庶民は、気軽に家事の代行を頼むらしい。

 

何とも羨ましい限りである。換気扇やガスコンロ、エアコン、風呂場など、考えただけでもウンザリするような掃除を人に頼めるなんて。我が家も金があれば、頼んでいるだろう。残念ながら金はないので、自分たちでやるしかないが。

 

金で貴重な時間が買えるのなら、それは払う価値のあることだとは思う。だが、心の奥底に、何かモヤモヤッとしたものが残る。本当に、そんなことをして良いのだろうか、と。子どもの頃から親に言われてきた言葉を忘れはしない。「自分のことは自分でしなさい」。

 

自分が汚したものを人に掃除させる。相手は、それが仕事だから。ちゃんと対価を払っている。新しいビジネスとして、経済がまわる。もちろん、そんな理屈はわかっているが、何かいけないことをしているような気分になるのはなぜか。