宮崎駿監督『風立ちぬ』に喫煙シーンが多いことを、NPO法人「日本禁煙学会」が問題視、スタジオジブリに苦言を呈したというニュース

この記事について「映画やテレビでの喫煙シーン」は「問題ない」「問題あり」という立場を明確にしろというお題。

 

そりゃ問題あるでしょう、ありますよ。
映画の喫煙シーンを観て煙草を吸いはじめたという子供もたくさんいるでしょう。問題でしょうなー、そりゃ。

 

『刑事コロンボ』大好きなんですが、ピーター・フォーク演じるコロンボ刑事、ちびた煙草吸ってます。
一番のトレードマーク、よれよれのレインコート。二番が「うちのカミさんがね」。とするならば三番目は安煙草。おいしそうに吸ってます。高級な絨毯のうえに灰を落として注意されるシーンも一度や二度じゃないでしょう。
「刑事コロンボ」に登場する犯罪者はだいたい天才だったり成功者だったり、金持ちだったりするわけで、そういったヤツを油断させ、人物的な対比として、よれよれコートやシケモクが絶妙に効いている。
「刑事コロンボ」を観たことが喫煙のきっかけになることは十分あるでしょう。だとすると、問題なんでしょうなー。

 

菊池寛は、ヘビースモーカー。一日に100本は吸っていたとかいないとか。問題ですなー。1923年に雑誌『文藝春秋』を創刊し、芥川賞・直木賞の設立者でもある。そんな彼は、当然ながら、雑誌を作ったり、文学を志す若者にとっては、大スターですからマネしちゃおうってことになりかねません。
それどころか、教科書にも載ってる夏目漱石もヘビースモーカー。門弟のみなさんと、いっしょにぷかぷか吸っていて、寺田寅彦は15歳から、内田百閒は(幼稚園生に禁煙の決まりがなかったからと嘯き)幼稚園のころから、ってんで、問題っすなー。

 

『マッドメン』は、60年代のアメリカの広告マンを描いたドラマ。
エミー賞を総なめ、3年連続で作品賞を受賞した傑作です。
当時の広告業界や社会的状況を反映していて、めちゃくちゃ面白い。
仕事中に酒呑んでる、セクハラしほうだい、まことにけしからん。煙草は、もちろん大いに吸っております。室内はだいたい煙が立ちこめていて、もうもうです。妊婦が喫煙するシーンもあるそうです。
制作のマシュー・ワイナーはこう語ってます。「“古き良き時代”といった懐かしさではなく、当時の文化の醜さを認めることが重要」で、「歴史はあるレベルで前進していても、個人の生活は変わらない。そして男女間の問題も変わらない」

 

そもそも、我が国で煙草を売ってるのは、国がもっとも多く株を保有している会社ですから、ここからして問題でしょう。国、いかんですなー。