賃金高騰によって何が起きたか。外資の生産基地の海外移転、人員削減などによる失業者の増加です。2013年は史上最悪の就職難と、こちらで大きなニュースになっています。

 

現在、どの国の企業もグローバル化が進み、企業からすれば「雇用対象=世界の人々」なわけです。中国は現在、人件費はアップしましたが、その人材のレベルはまだまだ底上げされておらず、国際競争で負けてしまっているのでしょう。

 

たとえばレストランなどで感じるのは、日本人なら3人でまわせるフロアに倍以上の人数が必要、つまり現場力があまり高くありません。更に個人主義なので、何かあるとすぐ退社するし、すぐ裁判沙汰になる。しかも労働法が厳しい……と企業(特に外資)にとってはかなりシンドイ条件なわけで、その結果が最近の中国離れにつながってしまっているのです。

 

これは、日本人も他人事ではありません。賃金アップを考える時は、グローバルな目で見て、賃金がアップしても選ばれる人材かどうか――という点を忘れてはならないと思うのです。