「ぼっち席」、人気があるようだし、不要とはいえない。だから『A』と答えたい。

 

しかし一見、表からは同じ孤独を楽しむ「ぼっち席」利用者にみえても、本来の利用動機はまったく違うかもしれない。極端ではあるが、私なりに二つに分けてみた。

 

I型は、「いまはプライベートの時間だから邪魔しないで」のシグナルを送る“建設的積極的孤独型”。II型は、「毎日、このぼっち席しか僕の人間らしい空間はない」という“逃避的孤独型”。

 

できれば「ぼっち席」の利用者は、I型であってほしい。それには、「プライベートの時間だ」というシグナルを送る技術をつけること、そしてこのシグナルをリスペクトする、周りの文化が大事だと思う。

 

こちらスイスの大学でも、授業中はチームワークの研究や激しい議論づくしで、休憩ぐらいは一人でいたいと思う学生は沢山いる。そんな人たちは、学内の公園や、仕切りなしのメンザ(学生食堂)で一人で過ごしている。

 

そのような人は、周りから見ても積極的孤独型なんだとなんとなく分かる。全体的なオーラが感じられるからだ。だからそんな時は、姿を見ても誰も声をかけない。それが礼儀にもなっている。

 

つかの間のプライベートな時間や空間を楽しむことは「オアシス」的効果があり、「砂漠」である複雑な人間社会に、また勇敢に入っていくための精気を養うことにもなる。