客商売をしていると、馴染みのお客さんとのおしゃべりは仕事のうちだ。若いバイトとの話も、自分を若返らせてくれる部分では大変面白いが、世代間のギャップに疲れる時もある。家に帰れば、家族がいて落ち着かない。そんな時、一人でいる時間が無性に恋しくなる。

 

誰にも邪魔されない空間。そんな場所でぼーっとしているのがスゴく楽しい。しかし、シーンと静まり返っている場所というのは、かえって落ち着かない。ある程度のざわつき感が落ち着くのだ。

 

仕事の後、一人焼き鳥屋で一献。あまり馴染みになりすぎるのもダメだ。店員が話しかけてくるのを躊躇う程度に通う。周りは、3、4人のグループがちらほら。あれやこれの話し声が聞こえる中で、酒を呑む。小一時間いるだけでスッキリする。

 

このような単独席にいるのは、一人で寂しいからではない。誘う友人がいないわけではない。自ら進んで一人になりたい時に必要なのだ。そしてそれは「ぼっち」ではない。