テーブルの中央についたてを立てて、ひとりでも座りやすいようにした「ぼっち席」。これを今年の4月に京大の学食に新設したところ大好評だとのこと。当の学生達が「ぼっち席」を必要としているのですから、今後は他の学校でも取り入れていってもいいと思います。

 

ただし、この「ぼっち席」というネーミングはちょっとひっかかります。そもそも“ひとり”と“ひとりぼっち”はぜんぜん違う言葉です。“ひとり”は“単独”という意味合いが強いのに対し、“ひとりぼっち”は“孤独”という意味合いが強いんですよね。

 

せっかく好評の一人用の席が、「ぼっち席」と呼ばれるがゆえに、座る学生が躊躇したり、周りが「あいつ、いつもぼっち席だよな」などと言ったりしなければいいな、と思うのですが…。

 

それにしても“ひとり”であることを、ネガティブなイメージで捉えるのって、集団生活ならではの考え方ですよね。普通、ひとりの時間というのは、趣味に没頭したり、とりとめないことを考えてぼんやりしたり、なかなか贅沢なものなんです。

 

それが、学校生活や職場など集団生活において、ひとりでいることは、自身も“孤独”を感じやすく、周りの人(集団側)もひとりの人を“孤立している”と捉えがち。だから、「一人で食事をする姿を見られるのが辛い→便所飯」といった人まで現れてしまうのでしょう。