京都大学の食堂では、ひとりでも食事しやすいように、前に衝立てをつけたテーブルを導入したというが、その理由に呆れる。

 

ひとりで食べているところを見られたくない。友だちがいないと思われたくない。そんな理由から、ひとりの時には、空いている教室で食べたり、トイレの個室で食べたりする学生がいるからだ。

 

「ハァーッ?」っと大袈裟に言いたくなるほど、理解し難い行動である。だが「バカじゃないの!」と言ってしまうのは、可哀想なのかもしれない。本人の問題というより、育ち方・育て方の問題である。

 

「人にどう見られているか」ばかりを気にするような育ち方をしてしまったのである。「友だちがいないと思われないか」と気にすることも変だが、実際に「あいつ、友だちがいないんだ」と言う人間もいるから、そいつも変である。ひとりで食事する姿を見て、「友だちがいない」と考えてしまうなんて、よほど脳が暇なのだろう。

 

これはすべて、親の育て方に大きな問題がある。親自身が人の眼ばかりを気にする生き方をして来たのだろう。まわりに合わせることで、自分の居場所を確保して来たのだろう。