「日本女子学サミット」というイベントを企画・運営している。「婚活」「婚活」の提唱者白河桃子さん、最近はNHKや朝日新聞への露出が多い社会学者であり詩人の水無田気流さん、文化系トークラジオLifeなどへの出演で知られる西森路代さんと一緒に、今年の春から始め、これまで3回、イベントを開催した。毎回満員だ。お客さんは8割くらいが女性だろうか。肝心の内容は、日本女子が直面している問題について議論するというものだ。おかげさまで、毎回好評だ。なぜ好評なのか?それは、日本の女子のモヤモヤ感を代弁しているからである。そう、なんとも言えないモヤモヤ感なのだ。私は、修士論文の執筆があるので、半年MCを休むことにしたが、今後も盛り上がりそうな予感である。

 

前置きが長くなってしまった。でも、これはムダな前置きではなく、必要な前置きである。今の日本において「女子の就活」を論じる場合、このモヤモヤ感、ジレンマにふれなければならない。だから、今回は徒然なるままに語ることにしている。

 

女子学生の5割、就活「女性で損」」という記事があった。就活をした女子学生で、「女性で損した」と感じた経験があった人が5割に上ることが、就職情報会社「ディスコ」(東京)のアンケート調査でわかったのだそうだ。

 

就活で女子は不利なのかというテーマは、長年、議論を呼んでいる。これは、有利とも不利とも言えない、という何も言っていないのと一緒のような答に着陸してしまう。

 

就職率の推移を見ると、女性が男性を上回る年が多い。このことを根拠に「女子の方が有利」という論をよく見かけるが、これだけで断定できるのだろうか。就職率に関するデータは、卒業前の時期などにまとめられ、その段階での就職希望者で就職決定者を割ったものなので、途中、留年を決意し公務員試験などの資格試験や、大学院進学に流れた層などはカウントされない。周りにもそういう女性はいないだろうか。

 

また、有利だと言われる根拠として、総合職、特定総合職(転勤がなく、職務内容がある程度決まっており、昇進・昇格のリミットが決まっている総合職)、一般職など、多様な形態から選べること、特に特定総合職、一般職は事実上、女性のため門が広いとも解釈できる。ただ、特定総合職、一般職は長く勤められるという点が評価されているものの、逆に言うと、一生出世できない仕組みだとも言える。