まず本論に入る前に、この「就職活動をした女子学生の5割が、「女性で損した」と感じた経験がある」という調査結果は、200人の女子学生を対象にしている。約5割にあたる98人が「女性で損をした」とある一方、約4割にあたる81人が「女性で得をした」とある。200人という少ないサンプルだから、この10人程度は誤差の範疇であり、この調査の結果をもって「女性だから得だ、損だ」と傾向を判断するのは難しい。

 

また、今回と同じ調査を男子学生にしたら、同じような結果が出るだろう。5割は男性で得した、5割は男性で損したと。就活なんてそんなものだ。

 

私はかつてADKという広告会社に勤務しており、何年間か面接官をした時期がある。また入社後の新人研修講師として、新入社員数十名に講義をした経験や大学の講堂で数百人の学生を前に業界について語ったり、就職塾で話をさせて頂いたりと、就活から新入社員時に関して、いろいろと接点が多い。なんだかんだで今までに1000人くらいの就活性と相対していると思う。

 

面接官をする際に、男女で差をつけて評価したことは一度も無い。ただ面接官として応募者の資質を判断するために、男性と女性で質問を変えることはある。それは男女に差があるからではなく、男女に違いがあるからだ。男性には男性の強みがあり、女性には女性の強みがある。その強みと弱みを見極めたり、うまく引き出してみようと質問をしたりするものだ。