アダルトビデオなどの、いわゆる“数打ちゃ当たる型”のいかがわしい系スカウトマンが街ゆく女子をハントする際、いろんなマニュアルや定則が存在すると聞くが、とりあえず、イヤフォンをしている子は立ち止まってくれる確率がかなり低いらしい。私も、さすがにAVのスカウトはしたことないけど、取材のため街頭に立って、一般の方々をキャッチする機会は、けっこうある。

 

が、たしかに、そこでイヤフォンを着けた人に声をかけたときのそのシカトっぷりは、まさに頭の上をぶんぶん飛び回る蝿を追っ払うかのような扱いで、「せっかくこっちは礼儀正しく接して、取材意図も丁寧に説明するつもりなのに、せめて目ぇくらい合わせろや!」と、思わずムッとしてしまう。

 

逆ギレ以外の何物でもない。本来キレる権利など全然ないことくらいわかっている……。けれど、ここまで自分の立場をわきまえている私をも、ここまでイラつかせるのだから、“仕事中に音楽を聴く”なんてえのはもってのほかで、当人が思っている以上に周囲の不快指数をアップさせているに違いない。

 

「返事しろよ!」「電話出ろよ!」……と。わかりますよー、そう文句の一つや二つ、言いたくなる気持ちは! ってことで、私は断然、Bの「なし」を支持します。

 

でも、正確には“仕事中に音楽を聴く”のではなく、“職場でイヤフォンを着けるの”がダメってことにしておきたい。イヤフォンを着けたら最後、流れているのが音楽じゃなくても、英会話でもラブホにいるカップルの盗聴でも全部アウト! ……と、早くも結論が出てしまったので、ここで少々話を脱線させてみよう。