仕事をしていく上で、女性であることについて「得した」と感じる場面を思い返そうとしても思いつきません。逆に「女性だから……」とさまざまな処遇を受けたことについては、指折り数えて出てきます。私の経験からは、社会の中で女性が働くということは、まだまだ損することが多いと感じています。

 

たとえば結婚・妊娠・出産・子育て等、女性が主役となる(ならざるを得ない)人生のイベントは多くあります。「結婚したら(今後)どうするの?子ども産んだらどうするの?」といったプライバシーに関わる質問も、気軽にされることが多く、結婚しなければしないで「ずっと独身でいるの?」と尋ねられたりします。

 

こうした質問を「プライバシーに関わることですから」とやんわり否定すると、「角の立つ女」という印象を与えかねず、「いったいどう対応したらいいの」とストレスばかりが募ります。会社の中でも「すぐ辞めるんじゃないか」「子どもが熱を出したといってすぐ休むんじゃないか」と思われ、責任のある仕事につかせてもらえないケースもあるでしょう。

 

程度の差はあれど、そもそも女性が仕事をしながら、これらのイベントを両立するむずかしさや偏見は、(結婚していようがいまいが)誰もが理解しているところではないでしょうか。