「高い財布を買ったら、肝心の入れるモノ(お金が)なくなっちまったい」なんていう大爆笑必至のジョークがあります。かく言う私も、中学生のころは 少しヤンチャをしていた時期がありまして、近所のヤンキー御用達ショップ「赤とんぼ」で、最高にサグい(=ギャングスタ用語で“悪そうな”みたいな意味) 財布を全財産はたいて購入した挙句、中身が空っぽのソレを自慢気に持ち歩いていた経験があります。ちなみに、その最高にサグイ財布は、合皮の表面に凛々し いペガサスの姿が刺繍された、たとえジョニー・デップが持ったとしても芋臭く見えることは必至のデザイン。中学時代の自分はどうかしていたのか、あるいは 「聖闘士星矢」に夢中だったのか、いずれにしても理解に苦しみます。

 

さて、そんな財布に関してじつに興味深いニュースがありました。
以下、産経ニュースさんからの引用です。

 

<財布の中身を徹底調査!カード類が平均8.8枚も!>誰もが日常的に持ち歩いている財布。周りの人の財布の中身が気になっても実際に中を 見せてもらうわけにはいかない、「財布の中に入れているもの」について、男女500名に聞きました。財布の中身の実態は、本来の目的の「現金」 (99%)、「お店のポイントカード」(84%)、「クレジットカード」(82%)、「キャッシュカード」(72%)、「免許証」(63%)といった定番 のアイテムが並ぶ結果となりました。

 

これはじつに興味深い。“「現金」(99%)”とは、じつに興味深い。考えてもみてください。この調査では財布の中身を聞いているんです。goo辞 書で「財布」を調べてみたところ「金銭を入れて持ち歩く革や布などで作った袋」とあるじゃないですか。財布に現金を入れずに財布とは、これなんたる頓智! 和尚、一休を呼べ!

 

……と、威勢よく書いたところで、「財布にカードしか入れない人もいる」という可能性に気づきました。まったくもってお恥ずかしい限りです。穴があったら入りたい、渡ってはいけない橋があったら真ん中を渡りたい。

 

それにしても、今回の調査を結果を見る限り、カード社会と呼ばれて久しい昨今ではあるものの、さすがに現金をまったく持ち歩かない人は限りなくゼロ に近いことがわかりました。しかし、今後現金を使う機会はどんどん減っていくでしょう。だって、松屋の食券がSuicaで買えちゃうんですから。そのう ち、お祭りの屋台も電子マネーを導入して「おう、焼きそばお待たせ!支払いはSuicaでいいかい?」とテキ屋のお兄さんに言われる日が来るかもしれま せん。

 

これは実に由々しき事態です。

 

タッチでの支払いは気軽で手間いらずですが、一方で現金消費の感覚を鈍らすというデメリットもあります。これが、数ある屋台のなかでも極めて熱中度 の高い「型抜き」、あるいは「金魚すくい」「ヨーヨー釣り」と結びついたらどうなるでしょうか。電車で塾通いする子どものために、お母さんがSuicaに チャージした5000円なんて、ものの30分でなくなってしまいます。世のお母様方、子どもの塾通いにはSuicaではなく回数券を使用しましょう!

 

それにしても、財布の話はどこへ行ったのでしょうか。