[シダックス]時限クーポンで売り上げ増、2次会需要を取り込む
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20121121/439014/

アプリを起動すると、スマホのGPS機能を利用して近隣の店舗が一覧表示される。行きたい店を選ぶと、クーポンを入手できる。でも、このクーポンは使える時間が限られている。時限クーポンは、店側にとって「予約が少ない日には割引率を高めたり、多い日は逆に、配信枚数を絞ったりできる利点もある」という。では、ユーザー側のメリットはどうなのだろう。

 

クーポンマガジンの先駆けである「ホットペッパー」が創刊された2001年当時、飲み会の場でクーポンを持ち出すのは、やや勇気のいる行動だった。雑誌をパラパラめくり、必要なクーポンを切り取り、財布などに入れて持ち歩く。そこにある、ちまちました感じがモテを遠ざけると、まことしやかに語られてもいた。

 

クーポンに対する意識が変わり始めたのは、「ぐるなび」での店予約が浸透し始めた頃だろうか。ネットで条件に合った店を検索し、予約する。ついでに割引クーポンをプリントアウトして持っていく。気の置けない友人との飲み会の場では、そこかしこで「クーポン持ってきたよ」というやりとりが行われていた。

 

ただ、合コンやデートの場面ではクーポンは相変わらず、タブーに近い扱いを受けていたし、「2人きりで食事をしても、クーポンが出てきたら脈なし」というようにひそかに恋愛感情をはかるモノサシとしても使われていた。実際のところ、その判断基準がどの程度確度が高いものなのかどうかは別として、クーポン=女子と見られてないという、ガッカリポイントのひとつだったのだ。

 

しかし、ここ数年、クーポンの位置づけがガラリと変わった。飲み会はもちろん、デート的なシチュエーションでもクーポンOK。むしろ、「金銭感覚がしっかりしている人」として好感度アップにつながるらしい。

 

逆に、報われないのが羽振り良く奢っちゃう男子のみなさん。周囲の20代女子に聞いてみると、

 

「遊びなんじゃないかと思って不安になる」(25歳・派遣)
「いかにも貯金してなさそうで引く」(27歳・保険)
「なんか裏があるんじゃないかと思ってしまう……」(24歳・保母)
と、いますぐ全額払い戻し、ワリカンにしたくなるような残念なコメントが続出。

 

「振る舞いがスマートすぎる人は、浮気しそうで心配」(27歳・不動産)だし、「ちょっとダサいくらいの彼とつきあったほうが幸せになれる気がする」(25歳・教員)のだとか。

 

褒められてるのか、けなされているのか、なんとも微妙なところだけれど、20代女子の好感度を高めるにはやみくもに奢るより、クーポンを使うほうが費用対効果は高そう。

 

クーポンの主戦場が携帯やスマホに移ったことで、「たまたま使えるクーポンが見つかった」という言い訳が不自然ではなくなりつつあるのも一因かも。

 

また、冒頭の記事によると、「スマホの普及により、1次会の直後に付近の店舗を検索し、その場で行き先を決める行動パターンが増えた」という。

 

かつては、2次会の場所選びに迷っているときに、さっと、候補の店を選べるかどうかも、恋愛偏差値をはかるひとつの指標になっていた。

 

「2次会どうする?」と結論の出ない相談をしている中、「このエリアなら、あの店」とアタリをつけ、人数分の席を確保し、誘導してくれる男の子は3割増しで男前に見えた(たぶん)。
 
では、今はどうなのか。まさか、さくさく動くスマホを持っていることではないよなーと思いつつ、引き続きリサーチしてみたいと思います。