しかし、ニートは、子、孫の世代に巨額な赤字を残したりしない。無駄な公共事業を立案したりしない。仕事のための仕事を巧みに企画し、仕事をしているふりをしたりはしない。約束したはずの定数是正すらできない人たちよりはまだまし。

 

社会が成長、発展を望み、リスク、失敗を恐れず、果敢にチャレンジするのもよいだろう。一方、親の恵みを頼り、時の流れに任せ、それでもただ生きているだけで、その人の存在意義は十分にある。

 

少なくとも社会や自然の多様性は、枠から外れた存在を5%位は許容できるはず。ニートの多くは、現状を何とか改善したいとは思っているのだから、できれば、ほどよく付き添って、長い目でじっと見守るだけでいい。

 

自分自身の価値に、何倍ものレバレッジをかけた人生を送っている人たちのほとんどは、レバレッジが引き起こす社会の歪みに気がついていない。そのような人たちの方が、はるかに“人間失格”なのである。