ご存じのように、我が国はとんでもない額の赤字を抱えていて、しかも、それがどんどん増え続けている。これから、まだまだ高齢者が増えることを考えると、これまでのようにじゃかじゃか公費をつぎ込んで介護保険施設を作り続けたら、どういうことになるかは、フツーに考えれば分かる話だと思う。

 

なんでもかんでも、国にサービスしてくれよ! では、財政が立ちいかなくなっちゃう時代に来ているのである。だといって、公費節約のために困っている高齢者、その家族を切り捨てろという話ではない。公共についてはもっと節約ができないのかをきっちり考えてもらうべきだし、そもそも、民間が建てる場合の倍近くかかるという建設費が適正なのか、そのあたりなどにも検証が必要だろう。

 

同時に民間の問題点は問題点として認識し、質を上げるためにはどうすれば良いかを公共、利用者、事業者で考えていけばよい。そういうことなしに、民間はダメ、公共が良いというところで思考を停止してしまうと、問題は解決にはつながらない。

 

公共頼みをそのままにしておく、温存するということは、そこに税金がいくら使われても文句無しということにもなりかねず、自分の身は良しとしても、将来につけを回す結果につながる。民間、公共などと分けるのではなく、受けたいサービスとその対価を冷静に見て問題を解決しようとする、そういう姿勢も大事なのかなあと思う。