今年の夏は、アサヒの「エクストラコールド」やキリンの「フローズン<生>」など、新しいビールの飲み方が話題を集めましたね。主要都市に期間限定でオープン。その都市の食材を活かしたメニューがあり、全店制覇すると得点があるなど、ワクワクするようなキャンペーンでした。スタッフのトレーニングも行き届いていたし、あのにぎやかな空間でいただいたビールとおつまみは最高でした。

 

景気がよかった頃は、「アサヒスーパードライ」を端緒とする、熱く華やかな「ドライ戦争」が繰り広げられ、景気が後退し始めると、季節限定品や地域限定品など、様々なリミテッドエディションが発売されました。ビールの酒税が引き上げられると、発泡酒、新ジャンルが開発される……。景気がよいときも、そうでないときも、日本のビール会社のクリエイティビティが高さは、目を見張るものがあります。

 

しかし、ビール系飲料の出荷量は、8年連続でマイナスとなっています。業界第4位(シェア11.6%)のサッポロビールは、「冬物語」という季節限定品が25周年を迎える今年、流通大手との自主企画商品(PB)を発売します。

 

11月26日、イオンと共同開発したリキュール系新ジャンル「サッポロみがき麦」(350ml=100円、500ml=140円)が、全国のイオン、マックスバリュで、11月27日、セブン&アイ・ホールディングスと共同開発したビール「セブンプレミアム 100%モルト」(350ml=198円、500ml=258円)が、全国のセブンーイレブンやイトーヨーカドーで発売されます。

 

海外のビールはたまに飲むと美味しいけれど、やっぱり日本のビールを飲みたい!という方は少なくないはず。ご自宅でもビールを召し上がる方々にとっては、うれしいニュースではないでしょうか。サッポロビールは、2つの流通大手と組むことによって、全体のスケールメリットを向上させることができますし、PB(プライベートブランド)とはいえ、パッケージにはサッポロビールのロゴがデザインされています。リーズナブルな価格で、スタンダードなビール系飲料を提供していくことは、シェアを回復させる、ひとつのきっかけになるのではないでしょうか。

 

とはいえ、「エクストラコールド」やキリンの「フローズン<生>」は、ブランディングが行き届いた空間で、新しいビールの魅力を提供したのに対して、プライベートブランドのビールの魅力を伝えるのは、パッケージです。「サッポロみがき麦」のパッケージは、ブランドの主張は控え目で、曲線的なラインで構成された優雅なデザインが採用されています。ゴールドが使われているので、華やかさもあります。

 

「セブンプレミアム 100%モルト」のパッケージは、ブランドや原材料など伝えたいメッセージがはっきりとした男性的なデザインとなっています。グラスでいただくなら、ピルスナーやタンブラーよりも、ジョッキやゴブレットが似合いそう。主張の強いデザインなので、店頭では目立ちそうですが、食卓での演出にはひと工夫、必要かもしれません。

 

「セブンプレミアム 100%モルト」や「サッポロみがき麦」に合うお料理の提案などがあれば、女心も動くかも……? キャンペーンにソーシャルメディアも使える?