以前、「死ぬ前に何を食べたい」という質問をかなりの人にしたことがある。炊き立てのご飯、おにぎり、お味噌汁、そば、うどん、寿司(これは私)、クリームシチュー(かわいい)、満漢全席(ずるい)、各国バイキング(もっとずるい)、フォワグラにキャビア(どうぞご自由に)……といろんな意見が出た中に「ターキー」と答えた人がいる。もちろんアメリカ人だ。ふ~む、なんともアメリカンではないか。しかしこのターキー、アメリカ国民にとってはまさに家庭の味なのである。もうすぐやってくるサンクスギビングデーには(アメリカは11月第4木曜日で今年は22日、カナダは10月の第2月曜日)、半端ないターキーの量が消費される。なにせ、サンクスギビングデー、別名「ターキー・デー」ともいうのだから。祝日の前日には大統領による「ターキー恩赦」の大々的なイベントがあり、数羽のターキーが生きながらえるとか。また、ホームレスのためには教会がフリーミールを配布する。まさに、神のご加護。生き延びるのはターキーだけじゃない。

 

サンクスギビングデー。日本語で言えば感謝祭。日本人には、ホント、ぴんとこない祝日だけどアメリカやカナダでは重要な祝日。もとは、秋の実りと神に感謝する収穫祭なのだが、今では家族や友人で集まりパーティーを開きお食事会をするという日になっているようだ。この日から4連休で旅行する人も少なくない。クリスマスまで残り一ヶ月となる時期でもあり、年末に向けて消費もあがり街が活気付くシーズンでもある。