■総合力では大企業優位は明白だが…
世間では「企業間格差」などと言われていますが、はっきり申しあげて、大企業の方が、中小企業より、総合力は当然上に決まっています。中小企業が明らかに優位なのは、意思決定のスピードくらいでしょう。

 

しかし、企業の永続性や雇用の永続性が事実上保障されない現代では、個人にとって重要なのは、所属する企業の総合力ではありません。

 

個人にとって本当に重要なことは、所属する企業に依存せず、どこでも生きていけるよう「自身の能力を向上する」ことではないかと思います。どこでも生きていけるようになるというのは、引く手あまたの人になる、すなわち、より多くのお金を稼げるようになる、と同義だと思います。

 

■仕事はドラクエと同じ構造
ここで、皆様、ドラゴンクエストというTVゲームをご存知でしょうか。

このゲームでは、モンスターを倒せばお金と経験値がもらえるのですが、基本的に強いモンスター程、多くのお金と経験値をもたらします。稼いだお金で装備を整えて物語を進めるほか、経験値により主人公はレベルアップし、より強いモンスターを倒せるようになっていきます。逆に、コツコツと経験値をためて主人公をレベルアップしていかないと、強いモンスターにはいつまでも勝てず、結果的にお金もたまりません。

 

ここで、モンスターを仕事、モンスターの強さを仕事の付加価値、レベルアップを個人の能力アップと考えてみると……、なんと! 現実の仕事と報酬の関係とそっくりですよね!

 

多少実入りのいい仕事があっても、時間の切り売り同然で、ほとんど成長できないのであれば、長い目で見れば時間の浪費であり、できれば取り組むべきではありません。逆にタダ働き同然でも、経験値ががっぽり稼げる「はぐれメタル」のような仕事であれば、長い目で見れば、進んで取り組むべきなのです。

 

この「お仕事ドラクエ理論」は、近々学会に発表しようと思っています。当論文を引用される際は、小職までご一報をお願いします。

 

■その企業は経験の場を提供してくれるか
さて、冗談はさておき、どこでも生きていけるようになる、そしてお金をたくさんもらえる仕事ができるようになるためには、常日頃から経験値を稼いで、自分をレベルアップしておく必要があるということです。

 

ですので、企業に所属する個人にとって、重要な企業間格差があるなら、それは「その企業で経験値を稼げるかどうか」ではないかと思うのです。

 

いくら巨大企業でもルーチンワークしかできないのであればダメですし、中小企業でも自分を大きく成長させる経験が積めるのであれば、十分アリだと思うのです。所属する企業の大小ではかられない人になることが、大事だと思います。

 

ここまできてから、そういえば昔、似たような内容で記事を書いたことを思い出しました。よろしければこちら(若者の大企業志向は悪いことか)もどうぞ。