AIJ問題に端を発した厚生年金基金の問題。厚生労働省の案がまとまったようですね。

 

そもそも、厚生年金基金というのは、一部の企業に勤めている人が対象になり、多くの会社員が受給する厚生年金の上乗せ給付といった位置付けです。

 

よく年金を階で例えることがあり、1階部分は自営業や学生も含めた全員が強制加入の国民年金(基礎年金)、2階部分は多くの会社員&公務員が加入する厚生年金、そして3階部分が問題となっている厚生年金基金です。

 

年をとったり、障害を負ったり、亡くなったりした際に1階、2階、3階部分から支給を受けられるので、3階部分がある人は手厚い保障が受けられるわけです。

 

では、その3階部分である厚生年金基金を廃止するのに、なぜこんな問題になっているかというと、それは代行部分の存在です。

 

実は、本来3階部分で上乗せ給付である厚生年金基金は、2階部分の厚生年金の掛金も預かり、代わりに運用&給付を行っているのです。

 

そのため、基金は解散するには、2階部分の厚生年金を代行していた部分を返還する必要があり、この低金利で大きな積み立て不足が生じている現状では、解散して2階部分を返還するだけの積立金がなく、解散もできず、積立不足を取り返すため、リスクを取って運用し、損失を拡大させるという悪循環に陥っています。

 

そのような現状を踏まえ、厚生労働省では厚生年金基金の廃止を検討しているらしく、改革案をとりまとめたようです。

 

・10年で廃止

・2階部分の返還額を減額

・2階部分の返還額の不足分は厚生年金保険料で穴埋め 等々

 

 

まだ案の段階ですので決定ではなく、政治の行方にも左右されそうです。

 

ともあれ、税金での補填ではないのはいいとしても、厚生年金保険料で穴埋めということは、基金に加入していない人の保険料も使われることになるので、基金に加入していた企業や加入員の負担や責任も注目しないといけませんね。