SHARPが出来高を伴ってストップ安になりました。

 

個人的には会計士補として最初に現場に行った、大変思い出深い会社ですが、単独での生き残りはもう難しいかもしれません。

リーマンショックや東日本大震災、ギリシャ危機と、言い訳はいくらでも出てきそうですが、本当にそれだけでしょうか。

 

『卵を一つのカゴに盛ってはいけない』

 

規模では国内外の同業にやや劣るポジションにもかかわらず、装置産業(体力勝負)である液晶や太陽電池に集中投資する、というハイリスク戦略に出れば、値崩れや需要減による操業度低下が致命傷になることは想像に難くありません。

 

つまり、総資産3兆円、純資産1兆円程度しかない企業が、堺工場への4,000億円の投資を決めた時点で、体力(身の丈)に合っていないレベルの投資規模であることは明らかであり、早晩こうなることは決まっていたのかもしれません。

 

では、社運を賭けた投資と認識しつつ、なぜ走ったのか。

 

『いいものを作れば売れる、という過ち』

 

シャープの片山前社長は技術畑のご出身(研究者)です。
この片山前社長が、液晶パネルという、結果的に急速に汎用品化した商品を、技術で差別化できる、つまり、「いいものを作れば(他社より)売れる」と考えていたなら、日本製造業特有の悲劇がまた、繰り返されたことになります。

 

世界のトレンドは3D液晶テレビなんかではないんですよね。
そこそこの品質を、手ごろな価格で、なんですよね。

 

他山の石とすべし、であります。