日本経済は、デフレからの脱却に手間取って、今後の展開を予測することが難しくなっています。物価が下がり続けるデフレ状態では、企業は従業員を減らしますし、非正規社員ばかりを増やします。国民も、将来はますます景気が悪くなると予測しますから、消費は最小限に抑えがちです。

 

日本同様に、米国も中国も景気が一気によくなる気配はありません。そんな世界的な不況感のなか、これからの労働者のありかたを暗示する発言が話題になっています。ニューヨークタイムズ紙のコラムニスト トーマス・フリードマンさんが、これからの労働者はクリエーターとサーバーに2種類になると予言しました。

 

フリードマンさんは、「フラット化する世界」を書いて、世界的に注目されるコラムニストです。インターネットとグローバル化によって、先進国と新興国の経済は一体化し、同等な条件で競争を行う社会になると2005年に出版しています。日本の多くの労働者の不幸も、この世界のフラット化から始まっています。

 

フリードマンさんが予測した、2種類の労働者をわたしなりに解釈しますと、クリエーターとは、お金を生み出す仕組みを作ることのできる労働者です。将来は起業にも結びつけることのできる、お客さんを集め、お客さんから料金をもらえるビジネスを、企業内で探すことのできる労働者のことと思います。

 

一方、サーバーとは、仕える人、奉仕する人で、指示された仕事をする人です。日本人の多くは、長年このサーバーのことを労働者と思い込んできました。典型が、公務員であり工場労働者です。既に労働市場では、仕事が国内から東南アジアに流出していますが、その仕事とはサーバーの仕事を言うことができます。

 

以前は世界一高い給料だった日本では、給料の引き下げが続いています。そのほとんどの仕事は、サーバーの仕事です。フリードマンさんの説が正しければ、もし高い給料を貰おうとするなら、長く会社に勤めるより、会社の役職につくことより、クリエーターになることを考える方が早道のようです。

 

【一言】
企業内クリエーターと起業家とは、ほとんど同じ仕事をします。ただ、クリエーターはリスクが少ないですが、起業家には大きなリスクがあります。ただ、成功したときの報酬は、一方が社長賞の金一封なのに対し、起業家には継続的な収入となって、もう要らないといっても入ってきます。だから、起業家は止められません。起業相談をお待ちしてます