「すいません、ゆめぴりかって、何ですか?」

 

ゆめぴりかは、北海道産のブランド米です。
日本穀物検定協会の食味ランキングで、2年連続、最高ランクの「特A」を獲得し、魚沼産コシヒカリと肩を並べるおいしさなのだそうです。

 

簡単に特徴をまとめてみますね。

■タネを他の県に渡さず、生産は北海道に限定
■北海道の厳しい寒さの中で栽培
■味の特徴は柔らかく、甘みとほどよい粘りがある
■様々な品種交配によって生まれたお米
   ・味の良さは『コシヒカリ』
   ・寒さに耐える力は『キタアケ』という北海道生まれのお米など

 

今回はイメージコンサルタントらしく、個人のイメージ戦略について考えたいので、上記の特徴から、ゆめぴりかを人間に例えて考えてみたいと思います。

 

味の特徴、「柔らかさや甘み」から、女性を連想します。
ご先祖様がコシヒカリという点から、由緒正しいご出身のようです。
厳しい家庭で大切に育てられた、和風美人のイメージです。

ではさっそく、イメージ戦略を分析してみましょう。

パッケージは、白地に「粋」と抜き文字で書かれています。
白は北海道の雪景色を表しているそうです。

 

デザイナーさんのお話↓

『粋』という文字には、日本一のお米をつくりたいという“純粋”な生産者の想い、品質基準を満たす混じりけのない“生粋”、そして、開発者たちの長年の品種改良による“技術の粋”という意味が込められています。この3つの『粋』を背景としたお米、『ゆめぴりか』の物語を、できるだけ素直に表現しました。
http://www.yume-pirika.jp/package.html

その上に、「ゆめぴりか」と書かれています。
色はダークトーンの赤紫色です。

 

文字

「ゆめぴりか」の文字に注目してみましょう。
文字は、漢字でもカタカナでもなく、平仮名が使われています。
平仮名は、平安時代から女性が使う文字でした。
したがって、いまだに平仮名からは女性的な印象を受けます。

 

一方、「ユメピリカ」のようにカタカナにしてしまうと、日本っぽさが失われてしまうと思いませんか?
日本人の主食であるお米ですので、やはり日本っぽさは必要ですね。

 

フォント

フォントは明朝体です。
明朝体の方が、ゴシック体よりも日本っぽさ・和風な雰囲気を演出でき、伝統的なイメージです。

 



色のトーンはダークトーンです。
ダークトーンは、重厚で深く、成熟したイメージを与える色調です。
一般的には紳士用品や伝統品、高級品に使われることの多い色調です。

【補足】
音の高低や調子をトーンといいますが、色にもトーンがあります。
絵の具の赤に白を混ぜると、ピンク色になりますね。
少しだけなら明るめの赤に、たくさん入れるとパステルピンクになります。
黒を入れると、色が暗くなったり、濁ったりします。
この色調の違いをトーンと言います。

色は赤紫です。
赤い色は、色彩心理学ではエネルギッシュなイメージで、食欲増進の色でもあります。
紫色は雅やかで高貴な印象の色です。
上記のような二つの色が混ざった色が赤紫色です。

 

女性的なイメージの強い赤紫色を、男性的なイメージの強いダークトーンにすることで、上品で実り豊か、円熟した雰囲気になります。
さらに、白と組み合わせることで、凛々しさや華やかさを感じさせることができます。

 

CMでは、スザンヌさんが着物を着て、上品な和食屋さんに入りますね。
そして板前さんに、『すいません ゆめぴりかって何ですか?』と質問します。
すると、板前さんがクスっと笑って、『お米の名前ですよ。北海道のすっごく美味しい!』と答えます。

 

現代的な風貌なのに着物を着こなす美人さん。
そうそう、まさにこういう女性像です!