思った会社に就職できず、大学院に進学したり、就職浪人としてアルバイトを続けたり、ということも残念ながら仕方ない側面もありますし、「優秀な中小企業もある」ということを伝えるといっても、そのための意識改革を含めて難しいことなんでしょうね。

 

学校によっては、内容の違いこそあれ、中学校からキャリア教育のプログラムを導入する時代です。 早くから多くの選択肢を示すことや、仕事について考えることも必要なことかもしれませんが、景気回復とともに新卒採用が増えることで多くの問題は避けられるのかもしれません。

 

また、就職できない学生の人数が多いこともそうですが、個人的には就職後の早い時期に退職してしまう人が多いことも気になります。 就職後3年以内 に離職する比率は、大卒3割・高卒5割・中卒7割にも達するという、「七五三の法則」という言葉を初めて聞いてから何年も経ちますが、その後改善したとい う話は聞かないような気がします。

 

「苦労してようやく入った会社だったけれども、思っていた仕事とは全く違っていた」

 

というのもミスマッチのひとつかもしれませんが、ここでも一概に「もっとガマンしなさい」とは、なかなか言えないものです。 さらに、在学中に起業 したり、一代で巨大企業グループに成長したIT企業の社長に憧れたり、という部分でも時代の流れということでしょうか。 「こんなはずじゃなかった」とい うストレスの積み重ねが、短絡的な行動に結ぶついているとすれば心配です。

 

いずれにしても、次の就職先が決まらない、これといって今後の方向性も定まっていない、という状態でも離職をしてしまうほどの厳しい職場環境であれば、それも残念なことですが、あまりにもそうしたケースが多いとすれば、やはり考えてしまいますね。

 

「今は、じっくり社会人としての経験やコミュニケーション能力を積みながら、次のステップを見据え、資金や人脈などの準備を進める時期だ」と考えれ ば、「ガマン」の度合いも変わってくると思う私の考えは甘いのでしょうか。 長い人生ですから、将来の「生き方・暮らし方」を考えることは大切ですが、生きていくために必要な「お金」を稼ぐ手段についても長期的な目線で考えること が必要です。  ライフプランとキャリアプランは一体です。